牧場の物語

世界中のあなたたちの為に私たちは牛の群れを育てました。

太陽が昇らないので風が吹くこともあります。

モーツァルトのセレナーデ第13番のGメジャーの弦は、夜明けに静けさを打ち破ります。午前朝5時に、牛の耳番号277のサンジスは熱心な母牛の最初の群れを屋外フィールドから搾乳エリアに導きます。牛は9時間安眠した後だと、とても甘くて滑らかな生乳が出来るので、母牛への検診だけでなく、酪農家が365日間努力し続けた結果でもあります。

「綠光牧場」の二代目酪農家、迷客夏のケビン会長は、「私たちが牛を育てるとともに、牛も私たちを育ててくれます。」と父親が言った時の表情を、今でもしっかりと覚えています。30年間の牛飼育の後に実現した責任と感謝でもあります。高校1年生の時から、放課後の牧場手伝いを始めました。

ケビンは父が牧場の牛に餌を与える為に輸入された細かい干し草を選ぶ事を強く主張し、彼が全てをやり遂げる事が出来なかったとしても、出来るまで見守り続けました。父親の牛飼育の精神に従い、愛情を込めて牛を癒やし、健康で幸せな生活を送れる事も信じています。このように、牛乳は甘くて美味しいだけでなく、人々に十分なエネルギーを与えるのです。

酪農家は最も厄介な農業経営者です。

高品質の新鮮な牛乳を提供する全ての牧場の背景には、ハードで感動的なお話があります。迷客夏の「綠光牧場」も例外ではありません。

幼い乳牛の育成から,最高級の食材で飼育し,250頭以上のホルスタインを飼育した。政府の農業政策に協力して、台湾南部のモデル農家になり、乳牛胚胎の移植育種計画も受け入れ、全国の乳牛コンテストまで優勝…様々な栄誉は実際に牧場の収入を直接増やしませんでしたが、国産トウモロコシサイレ―ジと混合した北米輸入のアルファルファ、スイートオーツ、バミューダヘイの飼料コストは、サイネージネピアグラスを育てる牧場の飼料コストよりも2~3割も高くなっていました。

更に悪いことに、ケビンが高等学校2年目の時、彼の父親が牛に襲われるという事故に遭いました。病院に1年以上も滞在した後、莫大な医療費が農家を壊滅させそうになりました。そこで父代わりの母親の指導の元、進学をあきらめ、実業家の姉と一緒に父が没頭していた酪農の仕事を引き継ぎ、十数年をかけました。

自分の牛乳は自分で救います。

台湾がWTO(World Trade Organization/台湾が2002年にWTO(World Trade Organization/世界貿易機関)に加盟して以来、政府は農業への助成金を止めました。更に冬の牛乳の需要と供給は一層深刻な不均衡になりました。生存が大規模な乳製品加工工場に依存している酪農家は、過剰な牛乳が1キロあたり3台湾ドルの価格で購入されるというジレンマに直面する事を余儀なくされています。

他の仕事を見つける事ができた酪農家は、彼らの牛群れと牧場を破棄する事を選びました。仕事を見つける事が出来なかった人々は、その苦しみに耐えながら希望が見えず、牛と共に未来に向かって歩き続けなければなりませんでした。 多くの優れた酪農家が牛を売ったり、牧場を解体したり、母牛が1日に2回も生産した高品質の生乳が低価格で購入されたりしか出来ず、ケビンはそれがとても気の毒に思いました。

「家族の大変な仕事が無駄になってしまったので、私たちは決して牛乳を無駄にすることができませんでした。」ケビンは「私たちの牛乳を救わなければなりません!」と強く思ったのでした。それにより、酪農家の減少、冬の余剰牛乳、企業が提供する低価格などの苦境を打破する為に、ケビンは伝統的な生産だけの酪農家を、自家販売の酪農家に変えるという考えを持ち始めました。

迷客夏の「客」は常に真ん中、お客様のニーズを第一に考えます。

2004年当時には、ドリンクショップが生乳をミルクティーに使用することは一般的ではありませんでした。お店の9割以上がクリーマーパウダーを使用していました。

近年、有害粉ミルクや可塑剤などの食品安全危機により、消費者は単価がやや高くても高品質で天然の生乳を選ぶことを望んできました。これにより、多くの小規模酪農家の生乳が自分の販売通路を見つける事ができました。さらに重要なのは、台湾の食文化を最も代表するタピオカミルクティー業界で、クリーマーパワーをフレッシュミルクに置き換えるブランドも増えてきました。したがって「冬の余剰牛乳」という無理な現象は止まりました。過去を振り返ると、母牛の笑顔がとても心地良く見えます。

迷客夏は、「客」の字を真ん中に置くことで、お客様を心の中で最も重要な位置に置くことを堅持しています。創業以来私たちはクリーマーパウダーで調合した飲み物を販売せず、成分無調整を主張してきました。だからこそ味は天然且つなめらかで、人の体に負担がありません。

酪農家から出発した牛飼いの心そして感謝の心、「あなたのために、私たちは牛の群れを育てました。」と…やるべき事はまだまだ沢山ありますが、私たちはよりよい最良の物を追求することを常に心に留めて、あなたのために…